攻略・データ分析

セット球で出る数字は変わる?ミニロト全1,400回で正直に検証

2026年9月19日 / A〜Jの10組に分けて全1,400回を検証

ロトの予想サイトでよく見かけるのが、これです。

「今回はFセットだから、この数字が来る」

ミニロトの抽選に使う球は、同じものが何組も用意されています。どの組を使うかは、抽選の当日に決まります。

もし組によってクセがあるなら、大きな手がかりです。

ロトボットではすでにロト7ロト6で同じことを調べました。今回でくじ3つぶんがそろいます。

この記事でわかること

・セット球とは何か、誰がいつ決めているのか
・1,400回でいちばん極端だった組み合わせはどれか
・その極端さが「普通のブレ」なのかどうか
・セット別の数字を買い続けたら成績はどうなったか
・くじ3つを並べると何が見えるか

この記事の読み方

まず「でたらめならどうなるか」を計算します。

つぎに実際のデータと比べます。

その差が普通のブレの中かどうかを見ます。

この3ステップだけです。むずかしい言葉は水色の囲みにまとめたので、読み飛ばしても話は通じます。

セット球とは何か

ミニロトの抽選機に入れる球は、31個で1組です。

その組がA から J までの10組あり、抽選の当日に、どの組を使うかが決まります。

つまり前もって知ることはできません。抽選が終わってから「今回はFだった」とわかる仕組みです。

ここが最初の大事な点です。クセがあったとしても、買う時点ではどの組が使われるかわかりません。

検証① いちばん極端だったのはどこか

10組 × 31個で、310マスの表ができます。

全1,400回を数えて、いちばん極端だったマスがこれでした。

Fセットのときの「12番」
141回中 9回
ふつうなら 23回くらい出ているはずの場面です

23回出るはずのところが9回。4割ほどしか出ていません。

「Fセットのときは12番を外せばいい」と言いたくなりますし、実際こういう数字を根拠にした予想はよく見かけます。

でも、ここで立ち止まる必要があります。

検証② 310マスの中の「いちばん端」を見ている

いま見ているのは310マスの中でいちばん極端だったマスです。

310個もマスがあれば、全部がでたらめでも、どれか1つは必ず極端になります。

そこで、公平な抽選機で同じことを2万回くりかえして比べました。

いちばん極端なマス
実際のデータ141回中9回
公平な抽選機でも
これ以上に極端になる割合
約52%

※ セットの割り当てだけを切り直して2万回ためした結果です。

つまり公平な抽選でも、2回に1回はこれくらい極端なマスが出ます。

コインを投げて表が出るのと同じくらい、ありふれた出来事だったわけです。

検証③ 決め手は「ズレが続くかどうか」

ここが今回いちばん大事なところです。

もしセット球に本物のクセがあるなら、そのクセはいつ測っても同じ向きに出るはずです。球の重さがわずかに違うなら、昔でも最近でも同じ数字が出にくいはずですよね。

そこで期間を割って、310マスのズレ方がどれくらい似ているかを点数にしました。

くらべた期間似ぐあい
前半 と 後半5.1点
4分の1期 と 4分の2期−3.3点
4分の3期 と 4分の4期5.9点

※ 完全に同じなら100点、まったく無関係なら0点になる点数です。

どれもほぼ0点でした。マイナスすらあります。

前半でよく出ていた組み合わせは、後半ではまったく別でした。クセが続いていません。

検証④ 実際に買い続けたらどうなったか

本当に買い続けたつもりで計算しました。抽選のセットがわかった時点で、そのセットで過去によく出ていた16個を選びます。

そして当せん5個のうち何個が入っていたかを、1,200回ぶん数えました。

選び方当せん5個のうち
入っていた数
セット別によく出た16個2.617個
セットを無視した16個2.618個
でたらめに16個2.581個

※ その回より前のデータだけで選んでいます(あとから答えを見ないため)。

セット別とセット無視が、ほぼ同着でした。差は0.001個です。

手間をかけてセットごとに数えても、まったく見なかった場合と変わりません。

セットの使われ方そのものも、かたよっていません

「Aばかり使われている」という話も聞くので、使用回数も数えました。結果は下のとおりです。

セット使われた回数
いちばん多い(A)160回
平均140回
いちばん少ない(D)130回

AとDで30回の差ですが、公平でも10回中8回以上はこれ以上の差がつきました。

データを探すほうが、ずっと大変でした

正直に書いておきます。どのセットを使ったかを、主催者は公表していません。

今回使ったのは、抽選を記録している第三者のサイト2つのデータです。そしてどちらにも落とし穴がありました。

見つかった問題

1つ目のサイト … 末尾の「A〜Jの凡例」がデータの続きとして混ざり、さらに50回ずつの区切りのうち1つで1回ぶんが抜けていた(そこから後ろが1回ずつズレる)
2つ目のサイト … ページの見出しと中身の回号が59回ずれていた。「第1回〜第201回」と書かれたページの中身は、実際には第60回〜第260回だった

②が厄介です。見出しを信じて読み込むと、1,400回ぶんが丸ごと59回ずれます。

そこで、2つのデータを回号どうしで突き合わせて確かめました。

ずらした量一致した割合
59回ずらす9.5%
1回ずらす1.2%
ずらさない99.68%

ずらさないときだけ99.68%。中身の回号のほうが正しく、見出しが間違っているとわかりました。

食い違った4回はどちらが正しいかわからないので、検証から外しました。これが母数1,400回の中身です。

🔍 もう少し詳しく知りたい方へ

この検証では、教科書どおりのカイ2乗検定を使っていません。ミニロトは1回に5個を「重複なし」で引くため、帰無仮説のもとでの統計量の期待値が自由度270より小さくなり、そのまま当てはめると p が大きく出て本当の偏りを見落とします。そこでセットの割り当てだけを並べ替える検定(2万回)を使いました。全期間のばらつきは p=0.24、期間を4つに割っても最小で p=0.10 と、いずれも普通のブレの範囲です。計算に使ったプログラムは tools/setball/ に置いてあります。読み飛ばしても結論は変わりません。

くじ3つを並べると

これでロト7・ロト6・ミニロトがそろいました。

くじ調べた回数いちばん極端なマスが
偶然で起きる割合
ロト7694回5回に1回
ロト62,135回3回に2回
ミニロト1,400回2回に1回

数字の個数も、選ぶ数も、抽選の曜日も違う3つのくじです。

それでも結論は3つとも同じでした。セット球で数字の出方は変わりません。

別々のくじで別々のデータを使って、同じ答えが出た——これは結論をかなり信じてよい、ということです。

それでも、セット球を見ていい

ここまで読んで、がっかりさせてしまったかもしれません。でもセット球を見るのをやめる必要はありません。

抽選のあとに「今回はFだったのか」と確かめるのは楽しいものです。数字を選ぶときの取っかかりにもなります。

ミニロトの組み合わせは約17万通り。3つのくじの中ではいちばん当たりやすいぶん、迷ったときの手がかりはほしくなります。気をつけたいのは、ひとつだけ。

「Fセットだから、いつもより多く買う」——この使い方だけは、おすすめできません。

どのセットでも、どの数字でも、1回の抽選で選ばれる見込みは約16%のままだからです。

絞り込みの根拠と限界を全部見せている予想アプリを無料で使えます

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まとめ
  1. セット球はA〜Jの10組。当日に決まるので買う時点ではわかりません
  2. いちばん極端だったのはFセットの12番で141回中9回(ふつうなら23回)
  3. ただし310マスの中のいちばん端。公平な抽選でも2回に1回はこうなります
  4. 決め手はズレが続かないこと。期間を割ると似ぐあいはほぼ0点でした
  5. セット別の16個を1,200回買い続けても2.617個。セットを無視した2.618個とほぼ同着
  6. ロト7・ロト6・ミニロトの3つとも同じ結論でした
ミニロトは公平な抽選であり、すべての組み合わせに等しく当選する可能性があります(1等の当選確率は約1/169,911)。この記事は過去の抽選データを用いた検証の記録であり、将来の当選を保証するものでも、特定の数字・組み合わせの当選確率が高いことを示すものでもありません。記事中で検証したセット球に当選確率を高める効果は確認できておらず、掲載した差はいずれも統計上の誤差の範囲です。セット球の使用実績は主催者が公表しているものではなく、抽選を記録している第三者サイトのデータにもとづきます(本文のとおり2つの記録を突き合わせ、食い違った4回を除いた1,400回で検証しました)。数値は第1回から第1404回(2026年9月15日抽選)までのデータにもとづく実測値およびシミュレーション結果です。宝くじは余裕資金の範囲で楽しみましょう。